健康・医療

守ってあげたいペットの健康-3
~健やかなシニアライフのために飼い主ができること~

Hiroko Shibanai

お話を伺った方

柴内裕子先生
赤坂動物病院院長

1959年日本大学卒。1963年赤坂獣医科病院を(現赤坂動物病院)開業。数多くの診察・手術を手掛ける傍ら、1986年(現公益社団法人)日本動物病院福祉協会の会長として、人と動物のふれあい活動、コンパニオンアニマルパートナーシッププログラム(CAPP)活動をスタートさせ、動物を伴い老人ホーム、障害者施設、小児病棟、幼稚園、小学校(動物介在活動/療法/教育)などをボランティアとして訪問している

2011年12月27日 [火]

Part 3

脳の老化と認知症

人間よりずっと速いスピードで年を重ねていく動物たち。「ウチの子はまだ若い」と思っていても、老化は毎年確実に進んでいます。では愛するペットと少しでも長く、楽しく幸せに暮らすためには、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか。赤坂動物病院院長の柴内裕子先生に教えていただきました。

犬や猫も認知症になるの?

 認知症は人間だけでなく、動物にもみられます。
圧倒的に多いのは犬で、なおかつ圧倒的に多いのが日本犬の系統です。この理由はまだわかっていませんが、私の経験でも約70%が日本犬とその雑種で、早ければ8歳くらいから症状がみられ、12~13歳頃から多くなります。
一方、猫の認知症は非常に少なく、20歳前後の長寿猫でも、年齢相応の衰えはあるものの、認知症ではないというケースがほとんどです。

認知症になると、どんな症状が出るの?

 認知症とは、脳の老化によって起こるさまざまな症状をいいます。まず起こりやすいのが、認知力や刺激への反応の低下、学習、記憶の欠損、そして、視覚、嗅覚、味覚といった感覚機能の低下です。そのことから行動的な問題もたくさん生じます。
そのなかでも特に飼い主さんを悩ませるのが、しつけの乱れによる問題行動です。例えば、今までは決まった場所で排泄をしていたのに、間違ってしまう。あるいは昼間眠っていて夜になると起き出し、異常な声をあげたり、食べ物に異常に執着し、ひっきりなしに食べたがるようになることも珍しくありません。
「家族が帰って来ても眠ったままで起きない」といった一般的な老化現象に加え、このような問題行動が出てきます。

「うちの子、もしかして認知症?」と思ったら

 まずは動物病院に相談しましょう。なぜならば認知症ではなく、別の病気の可能性もあるからです。
例えば、認知症とよく似た症状が現れる病気のひとつに「水頭症」があります。これは大脳の内側にある脳室という空間に脳脊髄液が過剰に溜まってしまう病気で、チワワやポメラニアン、パグといった前頭部が大きく張った犬や、短頭種に多発するとも言われ、小型犬に多く見られます。目的もなく歩き始め、行き当たった壁などにおでこを押し付けてじっと静止し、しばらくしたら方向を変えて再び歩き、また行き当たった所に頭を押し付けるといった異常行動が現れます。そうしてだんだん狭い所に入り込み、バックできずに立ち往生するなど、一見「呆けたのかしら?」という動きを見せるため、高齢ペットの場合は見過ごされてしまうこともあります。「年のせい」と勝手に判断せずに、まずは病気の有無をきちんと調べることが大切です。ただし、先天性の水頭症は、多くの場合、1〜2歳の若い犬に発症することと、後天性の水頭症は、年齢を問わないので、このような行動がみられるときは、頭蓋内炎症疾患や脳の腫瘍などの診断をして、認知症との鑑別診断をする必要があります。

認知症を予防するには

 認知症はある日突然なることは稀で、通常はじわじわと変化していきます。まだ特効薬として特記されるものは少なく、神経伝達物質などの投与が行われますが、まずは日常生活上で予防することが大切です。
予防策として心がけたいのは、愛犬や愛猫がシニアの仲間入りをしたからといって、年寄り扱いをしないこと。以前より多少反応が鈍くなっても今までと同じように「会話」をし、散歩ができる間は、距離や時間が短くなってもできるだけ出かけるようにして足や体を使い、外界と触れさせてあげることです。大事にされ過ぎるとダメになるのは、人間も動物も同じ。日頃から少しずつ刺激を与え、運動機能や感覚が衰えないようにしてあげたいですね。

 そして最先端のペットケア方法としておすすめなのは、サプリメントです。最近は中高年になると健康維持や老化予防のためにサプリメントを摂取する方が増えていますが、一定の年齢になったらまだ何も症状がなくても、加齢とともに不足しがちな成分を補いたいのは動物もまったく同じです。特に脳の老化予防という意味では、脳細胞膜の材料としてなくてはならないものであり、「頭の回転」や「もの覚え」に深く関係するといわれるアラキドン酸(ARA)や、やはり脳神経細胞の材料で、血液サラサラ成分としても有名なドコサヘキサエン酸(DHA)などが有効と思われます。現在は日本でも高品質のペット用サプリメントが入手しやすくなりましたから、毎日の習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。

犬と人間の年齢換算表

犬の年齢 人の年齢 犬の年齢 人の年齢
1ヶ月半 4歳 9年 52歳
3ヶ月 6歳 10年 56歳
6ヶ月 10歳 11年 60歳
9ヶ月 13歳 12年 64歳
1年 15歳 13年 68歳
1年半 20歳 14年 72歳
2年 24歳 15年 76歳
3年 28歳 16年 80歳
4年 32歳 17年 84歳
5年 36歳 18年 88歳
6年 40歳 19年 92歳
7年 44歳 20年 96歳
8年 48歳 21年 100歳

※公益社団法人 日本動物病院福祉協会『コンパニオン アニマル ノートブック』より

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